連載
目でみるトレーニング
宮川 比佐子
1
,
溝部 孝則
1
,
宮下 真奈備
2
,
武政 聡浩
3
1上天草総合病院内科
2広島とん信病院郵政健康管理センター
3獨協医科大学呼吸器アレルギー内科
pp.851-858
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100645
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問題 442
症 例:76歳,男性.
主 訴:体重減少,繰り返す肺炎.
既往歴,家族歴:特記すべきことなし.
喫煙歴:40本/日×36年
現病歴:2003年8月から11月の3カ月間で体重が8 kg(65 kg→58 kg)減少したため,11月19日近医を受診した.胸部X線上右下肺野に浸潤影を認め抗菌薬が投与された.軽快,増悪を繰り返したため,精査加療目的にて12月17日当院呼吸器内科に紹介され,同日入院となった.なお,近医で使用された抗菌薬はCFPM, PIPC, LVFX, TFLXであった.
身体所見:身長161.4cm,体重55.5kg,意識清明,血圧140/80mmHg,脈拍71/分・整,体温35.5℃.結膜に貧血,黄疸なし.胸部では右下肺にわずかに湿性ラ音(coarse crackle)を聴取.その他の身体所見に異常なし.
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