しりあす・とーく 第9回テーマ
いま本当に必要な医療改革とは何か?―医療への信頼と医師のプロフェッショナリズム(前編)
李 啓充
1
,
郡 義明
2
,
大西 利明
3
1前・ハーバード大学医学部
2天理よろづ相談所病院総合診療教育部
3大西内科医院
pp.1652-1661
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100288
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昨今,「医療改革」という言葉がよく語られる.しかし,その多くは経済論理優先で語られており,患者や医療現場の医師が抱える現実的な問題を踏まえていないことも少なくない.
いま,日本の医療はどのような変化にさらされており,医療はどう変わらなければならないのか?
「しりあす・とーく」では今回,次回の2回にわたり,鋭い医事評論で知られる李啓充氏,医療の最前線で活躍する郡義明氏,大西利明氏の3氏に日本の医療の現実からみた,「本当に必要な医療改革」についてお話をしていただいた.
■李 本日は,お忙しいところをありがとうございます.郡先生には,天理よろづ相談所病院総合診療教育部部長として,研修医の教育に当たっておられる立場と,勤務医として長い間のご経験をお持ちの立場の両面からご発言いただき,大西先生には,プライマリケアの第一線を担う開業医の視線から日本の医療についてお話しいただきたいと思います.
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