特集 文化と健康生態・2
日常生活の健康生態・3 健康生態としてのウォーキング
柴田 博
1
1桜美林大学大学院老年学
pp.730-733
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902827
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二足歩行が人類をつくった
人類が他の哺乳類から自らを差別化することができたのは,二足歩行が可能になったからである.歩行から解放された両手(前足)は,道具を作ることを覚えた.そして,両手の使用は脳に著しい刺激を与えることになり,人間は他の霊長類にも見られない,大きな大脳皮質を発達させた.
現在でも人類以外の哺乳類は,自然の一部として生息しており,人間のみが自然を自らの都合に合わせて加工し,それを利用している.それは,大脳皮質と,自由に道具や機械を利用しうる手をもっているためであるが,もともとは二足歩行によって獲得された特質と言えよう.
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