活動レポート
痴呆対策—病診連携からのアプローチ
内野 英幸
1
,
河村 吉郎
1
1長野県大町保健所
pp.289-293
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902491
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経緯とその目的
長野県大町保健所では,平成9年度から3年間,厚生省「健康科学総合研究事業」として,痴呆性老人の早期発見・早期対応による在宅支援システムに関する研究事業に取り組んできた.研究初年度の診療所調査結果から,管内診療所の大半が痴呆患者とかかわっている中,診断後の対応も様々であることがわかつてきた.また,痴呆の患者を診察した際,3人に1人の診療所医師が,診療技術不足やどう対応してよいか困ってしまう,と答えていた.
そこで,痴呆性老人に最初に接する機会の多い診療所での適切な対応および診療所と専門医療機関などとが早期から連携し,痴呆性老人へのきめ細かい対応や継続的な支援が強く望まれた.
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