特集 背骨に目を向けよう
青少年の腰椎障害
井形 髙明
1
1前:徳島大学医学部整形外科
キーワード:
脊椎分離症
,
終板障害
,
脊椎変形
,
脊椎管理
Keyword:
脊椎分離症
,
終板障害
,
脊椎変形
,
脊椎管理
pp.423-427
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902986
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Question & Answer
Q:成長期腰椎のメディカルチェックについて具体的に教えて下さい.
A:項目は,①障害の発見,②形態成長,③機能発達であり,以下のチェックを定期的,非定期的に実施する.障害チェック:スポーツ歴,既往歴,現病歴より一次検診の必要性を判定.一次検診の主項目は①Kempテスト,②FFDによる腰椎可動性,③局所圧痛,④SLRT,1項以上陽 性例は二次検診として各種画像診断などを選択実施,以上より,早期の発見・治療に役立てる. 形態チェック:障害診断に用いたX線写真よりL3のring apophysisによる骨年齢判定,前方・後方構造の各種計測を実施し,形態成長,予後の判定に役立てる. 機能発達チェック:文部省の体力・運動能力テスト,各種測定機器利用,repitition maxi―mum (RM)法などにより,調整力,持久力,筋力を評価,リハビリテーション,体力・運動能力づくりの運動処方の設定に役立てる.
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