連載 自治体の保健福祉活動における理学療法士の役割・6
大都市における活動と理学療法士の役割
山本 克己
1
1神戸市保健所地域保健課
pp.586-589
発行日 1998年8月15日
Published Date 1998/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901939
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行政内で勤務する理学療法士は,私が神戸市に勤務を始めた12年前は75名程度にすぎなかった.しかし現在では約200人程度に増加している.この数字や増加数が適切であるか否かは別として,今後も確実にその数は増加していくものと思われる.これは世間一般のリハビリテーションに対する認識の深まり,障害者・高齢者問題に対する関心の高まり,老人保健法,介護保険法の制定などにより,行政内部においても,理学療法士の専門性が必要度を増していると考えられるからである.このような現況において,一般社会や行政に対しても,理学療法士がよりその理解を深めてもらい,また私たち理学療法士自身がその活動を広げ,行政施策の一翼を担い,市町村・地域でのリハビリテーションの充実がなされるように,私ともう1人の理学療法士2名の神戸市での例を紹介しながら,自己研鑽の意味もこめてこの文をまとめてみたい.
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