特集 新しい地域保健体制における保健婦活動
住民とともに歩む健康づくりから健康なまちづくりへの取り組み—自己実現のできるまちづくりを目指して
吉田 ユリ子
1
1大分県安心院町役場
pp.547-549
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901737
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
地域保健法の施行に向け,大分県では平成6年度より看護協会を中心に,県下一斉に保健所単位でヘルスプロモーションの視点に立った,住民参加による保健活動を実施しており,保健婦として「健康なまちづくり」に取り組まなければという気運が高まりつつあります.
7年度先駆的保健活動推進事業では,モデル町を庄内町に選定し,「庄内町民だれでもいきいきと住めるまちづくり」を企画し,町役場職員や住民代表とともに実際に取り組み,行動変容から新しい町づくりを進める過程を県看護協会の先駆的保健活動のモデル事業として推進,県下保健婦職能委員が参加支援し,参加した職能委員が県下の仲間への波及を図ってきました.さらに,8年度には,前年度庄内町で学んだ健康なまちづくりのノウハウを生かし,庄内町(2年目),武蔵町,安心院(あじむ)町とモデル町を拡大,住民が健康づくりを楽しみながら自らが実践し,継続できるような支援活動を展開してきました.このような取り組みにより,県下保健婦の動きも,健康なまちづくりを目指して,「じっとしてなんかいられない!」,「地域保健法を今,われわれの戦力に」と今,大きく変わろうとしています.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.