特集 地域保健元年
保健所は未来永劫必要か
岩室 紳也
1,2,3
1神奈川県秦野保健所
2神奈川県立厚木病院泌尿器科
3神奈川県衛生部医療整備課
pp.22-25
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901623
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チェック機構は未来永劫必要
人間はセルフコントロールが効かない生き物です.何を隠そう,筆者自身もいいかげんでさぼりやです.ちょっとダイエットに成功したかと思えば,仕事が忙しいことを言い訳に毎晩酒びたりでもとの体型に逆戻り.「気を付けているつもり,そんなに食べていないのに」は結果を見れば一目瞭然.でも人に「最近,チョット太りませんか」と言われると「あんたに言われる筋合はない」と妙に腹を立ててしまいます.自分で自分をチェック(plan do see)することは実は非常に難しいものです.筆者を含めて自分で自分さえも十分にチェックできない人たちが保健行政に携わっているならば,自分たちが提供しているサービスを常にチェックし,評価する第3者的機構が必要ではないでしょうか.己の限界に気付き,他の人の意見を聞くと素晴らしい発想があちらこちらに転がっています.財政危機,行政改革が叫ばれている今こそ保健行政が提供しているサービスが最新,最良,最も効率的かを検証する視点を,筆者に多くの示唆を与えてくれた人たち(現所属,敬称略で記載)の言葉引用しながら考えたいと思います.
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