調査報告
鹿児島県における通院精神障害者のリハビリテーション
簗瀬 誠
1
,
中元 理恵子
1
,
榎本 貞保
1
,
冨永 秀文
2
1鹿児島大学医療技術短期大学部
2鹿児島県精神保健センター
pp.711-715
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901360
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はじめに
近年,精神障害者に対する医療は,入院治療を中心とした医療から地域医療へと移行しつつある.このような流れの中で通院患者リハビリテーション事業(以下,通リハ事業と略す)は,社会復帰途上にある通院中の精神障害者を協力事業所(以下,事業所と略す)に一定期間通わせ,社会適応訓練を行うことによって社会復帰を図るという目的で昭和57年度から国の施策として始められている.
今回,著者らは鹿児島県において行われている通リハ事業の現状の一端を明らかにするために,主として事業所の抱える問題点と訓練生の職業能力に関するアンケート調査を実施し,若干の考察を加えた.
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