トピックス
地域保健医療計画と保健所—高知県
元吉 喜志男
1
Kishio MOTOYOSHI
1
1高知県保健環境部医務課
pp.259-262
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900558
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●はじめに
本格的な長寿社会の到来の中で,高知県は県民一人ひとりが真に長生きするに値する県土づくりをめざし,昭和62年2月「いきいき ながいきなごやか高知」を合言葉に『高知県長寿県づくり構想』を策定し,県政の大きな施策の柱の一つとして全庁横断的な取り組みを進めている.医療法に基づく「高知県地域保健医療計画」が作成されたのは,この構想が出てちょうど1年余を経過した昭和63年3月であった.その後,この県の保健医療計画にさらに具体性をもたせ,これを計画的に推進することを目的として,二次医療圏ごとに地域保健医療計画を作成することとなった.
このため本県においても,国の指針に基づき平成3年3月に県下の各二次保健医療圏ごとに地域保健医療協議会を発足させ,それぞれの保健所を事務局として計画策定作業に入った.そして,現在(平成3年11月)本年度内には作業を完了すべく取り組みを進めている.
本稿では,いただいたテーマに基づき地域保健医療計画と保健所の関わりを中心に,これまでの計画策定作業を振り返りながら,本県の地域特性を踏まえた保健所のあり方などについて一考してみることとする.
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