特別寄稿
滋賀県草津市における教師・警察官・医師による自主研究会参加報告記
神田 秀幸
1
1滋賀医科大学福祉保健医学講座
pp.611-614
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100928
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近年,少年犯罪の凶悪化や学級崩壊,不登校など,子どもをめぐる問題が複雑化し,学校や警察,病院といった従来の個別の枠では対応しきれない状況となりつつある.そこで,滋賀県草津市では,異なる職業のプロが対等な立場で,複数回にわたって意見を交わし,子どもをより多面的に理解することを目的に,平成14年度教師・警察官・医師の三者による研究会「異なる職種のもの同士が自由に語り合う自主研究会」を開催した.
本研究会は,平成14年度から学校週5日制が導入され,教師に対して子どもの生きる力を養成する指導力がより求められるようになったことから,草津市立教育研究所が事務局となり運営にあたった.子どもの生きる力を養成する他の社会資源として,防犯や診療といった側面から,教師のみならず警察官・医師の異なる「子どもを見つめる」立場との交流の場が設けられた.教師・警察官・医師の三者による合同研究会は全国でも極めて珍しい取り組みであり,本自主研究会に医師の立場で参加した者として本稿にて報告する.
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