保健所機能の新たな展開—模索する保健所
保健所再編整備と地域保健医療計画—新潟県
冨澤 一郎
1,2
TOMISAWA, Ichiro
1,2
1厚生省保健医療局結核・感染症対策室
2前新潟県環境保健部総務課
pp.634-635
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900176
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昭和60年,医療法が改正され,地域医療計画の策定が義務づけられた.新潟県においても計画の策定が進められ,昭和62年6月に新潟県地域保健医療計画を告示した.
従来から,本県の保健所は,公衆衛生の向上に重要な役割を果たしてきた.しかし,近年における人口の高齢化,疾病構造の変化,交通通信手段の発達など保健所を取り巻く情勢は大きな変容を示している.計画では,このように高度化,多様化する県民のヘルスニーズに対応するため,現行の保健所体制を総合的,効率的な機能・組織に整備し,地域における環境保健行政の中核として位置付けることとしており,今まで以上に地域ニーズに即した県民サービスを提供しうる体制をつくることにより,21世紀を展望した新しい環境保健行政の展開を図ろうとしている.
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