報告
事業所が産業医に望む産業保健上の課題
井奈波 良一
1
,
岩田 弘敏
1
,
樫木 直子
1
,
吉田 英世
1
,
SM ミルボード
1
,
河村 容子
1
,
永田 知里
1
,
藤田 節也
1
,
佐々木 千早
2
,
黒谷 一郎
3
1岐阜大学医学部衛生学教室
2岐阜県医師会
3岐阜労働基準局
pp.68-71
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900963
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●はじめに
昭和47年,労働安全衛生法第13条において産業医制度が制定されて以来,50人以上の従業員を持つ事業所では産業医を選任して,その産業医に事業所の従業員の健康管理を委ねることになっている.しかし産業医といっても別に自らの主たる医療業務を持っていることが多いので,選任されてはいても事業所の期待どおり経済的,時間的にうまくやっていけるとはかぎらない.いずれにしても産業医が事業所で活動するには,その事業所の産業保健上の問題を認識し,その問題の大きさを把握し,それに応じて適切に対応していく必要がある.
そこで筆者らは岐阜県の50人以上の従業員を持つ事業所に対して,産業医に特に心を配って欲しい産業保健上の課題についてアンケート調査したので,ここに報告する.
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