特集 国際化と産業保健
海外派遣従業員の健康問題
増山 幸男
1
Yukio MASUYAMA
1
1三井物産診療所
pp.309-314
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900798
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◆はじめに
日本の企業活動が急速に発展するに従い,業務内容も国際化し,先進国のみならず,過酷な条件の多い発展途上国も含めて,全世界に派遣されている日本人は帯同家族も含めて35万人に達している.海外派遣者も高齢化し,成人病の占める割合いも増え,また子女の教育問題とからんで,単身赴任者が増加している.海外生活では風俗,習慣,国民性,宗教,言語,社会政治制度,気象条件,衣食住のすべてにわたり日本と異なる.そこで海外の正しい十分な情報を知った上で,海外派遣者の選考,健康管理の施策が立てられ,最終的には,現地に適合するためには,自分の健康は自分で守る自主管理が必要となる.
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