特集 看護度と必要要員
看護量算定に向けて検討の経緯—患者状況分類をもとに
樫田 テル
1
,
角川 智
1
,
加藤 緑
1
,
宮崎 公子
1
,
山田 和子
1
Teru KASHIDA
1
,
Tomo TSUNOKAWA
1
,
Midori KATO
1
,
Kimiko MIYAZAKI
1
,
Kazuko YAMADA
1
1北海道大学医学部附属病院看護部業務委員会
pp.396-399
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208300
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はじめに
看護要員を効果的に配置するためには,看護ケアの質と量の把握が最も重要であると考える.当院の看護要員配置の現状は昭和49年基準看護実施に先立ち,35〜40床の看護単位を70床に一部切り替え,看護要員の効果的活用の工夫を行ってきた.それ以降,基準看護の特II類を採用していることと,それぞれの病棟の特殊性をふまえて看護部長が総合的に判断し,看護要員の配置を行っている.病床数883床を有する大学病院として,地域の需要に対応できる高度な医療内容と,日々増強する患者のニードに対して客観的に看護ケアの質と量を把握し,それに裏づけられた看護要員の配置がますます求められてきている.
当院の看護部業務委員会(以後,当委員会と略称)では,昭和52年5月以降患者状況と看護度の双方を把握することにより,看護要員算定の基準になるのではないかと考え,この方法の検討を行ってきた。手段として具体的に活用する段階までには至っていないが,今までの検討の経緯と今後のめやすについて述べる(表1参照).
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