ホスピタル・トピックス 経営
サービスの量と費用
針谷 達志
1
1病院管理研究所
pp.84-85
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202462
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患者にサービスを提供する部門では,それぞれの機能を果たすための原価の総額は,患者に与える医療の量が変わるにしたがって,使用する材料や人員が変わってくるため増加したり減少したりする。しかしながら,こうした原価の総額も,業務量の増減と同じ割合で増減するわけではない。一般めサービス部門のうち,給食とか,洗濯などの部門はこうした性質をもっている。しかし,同じサービス部門でも保清部門のようなところでは,原価の総額は患者に提供される医療の量とはほとんど,あるいはまったく関係がないといってよい。
しかし,どのような場合でも,費用の総額は,患者に提供される特定のサービスが増加したり減少したりすることによって変わってくる。ひとつの部門を活動させるために必要な資産やサービスの利用度がいろいと変わるために,業務量と原価の総額が同じ割合で変化するということはあまりない。
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