報告 公衆衛生学教育のあり方に関する一考察・2
米国の現状と今後の展望を中心に
山本 光昭
1
,
山本 尚子
2
,
青山 英康
3
Mitsuaki YAMAMOTO
1
,
Naoko YAMAMOTO
2
,
Hideyasu AOYAMA
3
1広島県福祉保健部健康対策課
2厚生省保健医療局疾病対策課結核・感染症対策室
3岡山大学医学部衛生学
pp.656-660
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900656
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4.米国における公衆衛生専門家の質の確保システム
専門性の質の確保のシステムとしては,(1)専門性に関する基準を定め,その基準を満たす個人や教育プログラムに対して「認定」を行うこと,(2)調査・研究などを通じて,専門性に関する提言や方針を示すこと(以下,「協会活動」と呼ぶ),(3)雑誌や学会などを通じて情報の伝達,討論などを行うことによって,専門分野の知識や技術の向上および普及を行うこと(以下,「広報活動」と呼ぶ)が考えられる.このうち,(2)の協会活動と(3)の広報活動は一体化して行われることも多い.
公衆衛生専門家の質の確保に関係している主な公衆衛生関係団体を,①認定業務を主体とする団体と②協会・広報活動を主体とする団体とに分類した(表3).また,認定には,教育プログラムに対する認定(Accreditation)と個人に対する資格認定(Certification)とがある.以下,主な団体について紹介した上で,公衆衛生学教育評議会(CEPH)の認定業務について述べることとする.
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