特集 職場環境と健康管理—産業看護の課題
職場巡視
柳下 澄江
1
Sumie YAGISHITA
1
1コニカ(株)小田原事業場総務課
pp.469-472
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900605
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■はじめに
職域の看護職として,労働衛生管理をすすめるには,作業環境管理,作業管理そして健康管理が当然必要であることは言うまでもない.さらにこの3本柱を円滑に運営するためには,総括衛生管理と労働衛生教育が必須である.「職場巡視」を実施するにはこの5管理が基本となり,作業場所の環境,作業姿勢,材料製品等の運搬など,または有害物取り扱い作業者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならない.実施は定期的に計画することはもちろんであるが,必要に応じて不定期に行うこともある.また,巡視の後措置として,作業環境を快適にする局所排気装置の改善や,作業者の負荷を少なくするための改善処置に参画するようにすべきと考える.
産業医が嘱託産業医の事業場の産業看護職は,労働衛生の業務をしっかり身に付け,産業医の代行をしなければならない.
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