特集 職場環境と健康管理—産業看護の課題
職場の健康管理—健康教育
高橋 明美
1
Akemi TAKAHASHI
1
1労働衛生コンサルタント
pp.473-476
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900606
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
総合的な労働衛生管理を進めるに当たっては,三管理(作業環境管理,作業管理,健康管理)についての正しい理解が大切である.と同時に,これらをスムーズに進めるためには,その管理体制と教育が大切であるといわれている.
私たち労働衛生コンサルタントの業務の中でも全業務に対し,教育訓練,教育指導,講演など,広く“教育”に関する業務をすえると30%にものぼる.また事業所の衛生管理者が重点的に取り組んでいる事項としては,“衛生教育等”を24.5%があげている.一方,事業所側が衛生管理者に望む職務として“労働衛生教育”をあげるものは38.1%で,もっと労働衛生教育に力を注いでほしいと,事業所側では望んでいる.急激な技術革新,老齢化に伴う就業形態の多様化等による労働災害増加への対応として当然といえる.
さて,職域における健康教育とは何かを考えると2つの面があるといわれている.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.