保健所機能の新たな展開—飛躍する保健所
活動評価・企画・実施を通しての人材育成
宇田 英典
1
Hidenori UDA
1
1鹿児島県名瀬保健所
pp.335-337
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900343
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◆はじめに
保健所がいま社会環境の変革に適応していないという一面から,新たなシステム構築が模索されようとしている.確かにこれからの時代,外的環境に即した新規事業や新しい枠組みが必要であろう.しかし,それぞれをそつなくこなそうとすると,各々の事業に重みづけがないことに加え,旧来の業務と重なり,保健所の機能が浅く広くという方向に進むこともいなめない.
できることならスパッと昔の女と別れて,新しい彼女との生活が始められればそれにこしたことはない.しかしそれがかなわないとすれば,いささかなりと工夫しながら,時代に適応していくように彼女と自己を変革していく他なかろう.その骨子は言うまでもなく,評価・企画・実施の実践である.保健所機能の重要なパーツとして,今後育てていこうとしている当保健所での試みを紹介しながら,本稿をまとめてみた.
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