連載 “医療安全力”を育むリスクアセスメントトレーニング・Training 10
「研修企画トレーニング」で人材育成と省力化!
斉藤 奈緒美
1
,
石川 雅彦
1
1公益社団法人地域医療振興協会地域医療安全推進センター
pp.174-179
発行日 2015年2月25日
Published Date 2015/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200109
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学習効果と発想の転換
学習効果については,学習内容の平均記憶保持の割合として,「講義,5%」「資料等を読む,10%」「音声化や視覚化する,20%」「デモンストレーションをする,30%」「グループでディスカッションする,50%」「実践して体験する,75%」「他の人に教える,90%」など,より主体的・能動的な学習方法が定着率がよいとされている1)。
これについては,看護基礎教育および臨床で医療安全教育に関与している担当者も共感されるのではないだろうか。しかし,看護基礎教育および臨床現場で実施されている教育方法は,確保できる時間との兼ね合いもあるため,講義・講演が最も多いのが現状であると思われる。もちろん,講義・講演による教育に意味がないということではない。たとえば,より定着率の良い実践による体験のほうが,一度の実施で記憶に留まる内容が多く,講義・講演で同じ効果を得るには複数回の実施が必要になるということが考えられる。
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