特集 国際化への公衆衛生の対応
日本語学校就学生の結核
志毛 ただ子
1
Tadako SHIMO
1
1千代田区神田保健所
pp.298-301
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900086
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■はじめに
昭和62年の秋,たまたま神田にある日本語学校で結核の集団検診をしたところ,日本の学校検診での発見率の約400倍という高率で患者が見つかった.このことが昭和63年6月の朝日新聞社会面に大きく取り上げられたことをきっかけに,アジア各国からの就学生の結核が問題となった.国際交流の進展にともない,在日外国人は今後ますます増加すると予想され,国内の結核対策上も看過できない.国でも全国規模での検診とその対策に乗り出したが,この問題の口火を切った保健所として現在までの状況を報告する.
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