調査報告
地域に生活する精神障害者へのサービスをめぐって—イブニング・ケアの試み
橋本 明
1
,
井上 真樹
2
,
市川 佳居
3
,
尾崎 千恵子
4
Akira HASHIMOTO
1
,
Masaki INOUE
2
,
Kaoru ICHIKAWA
3
,
Chieko OZAKI
4
1東京都立大学
2東京都精神障害者家族会連合会
3メリーランド州立大学
4すみれ工房
pp.278-282
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900081
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●はじめに
近年,わが国の精神医療は大きく変化しつつあり,それまでの医療中心,特に入院医療中心のサービスへの反省から,精神障害者の社会復帰・社会福祉サービスの拡充が急がれている.
だが,いまだに地域で精神障害者を支えていくためのサービスは乏しく,多様性に欠けている.確かに,大都市圏を中心に保健所デイケアの普及,作業所数の増加などによって,地域で生活する精神障害者が利用することができるプログラムは増えつつある.しかしこれらのプログラムだけでは,精神障害者が地域で生活する上での様々なニーズには対応しきれないのが現状である.
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