保健婦活動—こころに残るこの1例
片麻痺を抱え地域に生きる
小野 郁代
1
1三重県松阪保健所
pp.53
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900012
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松阪保健所では,昭和51年度より,脳卒中後遺症者在宅リハビリテーション活動に取り組んでいる.「寝たきり」予防のために,患者を早期に把握し,訪問等による在宅ケアを円滑に行うため,地域の関係機関と連携をとり,右図のような体制を整えてきた.孤立しがちな患者を支えるため,「希望の会」(管内全域の患者家族会)の開催,「市町村単位のグループ」の育成,患者の手記等を登載した「リハビリ鈴だより」の発行等,患者同士の交流に努めている.本例はその中で「障害を持ちながら,地域でどう生きていくのか」という点を考えながら支援してきた1例である.
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