特集 民間の保健事業サービスの最前線—そのノウハウと役割
Editorial—今月号の特集について
藤野 善久
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1産業医科大学産業生態科学研究所 環境疫学研究室
pp.867
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210368
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自治体、職域、健康保険組合が実施するさまざまな保健指導において、民間サービスやAIアプリなど、新しい技術を活用したサービスが普及しつつある。今月号は、こうした民間ヘルスサービス事業者のさまざまなノウハウを紹介する。このようなヘルスサービスは、成果を上げるための独自の仕掛けや品質管理の工夫が施されており、効率性、費用、効果といった点で期待が高まっている。一方で、医薬品や医療機器とは異なり、効果、安全性、費用などに関するエビデンスが公開されていないことも多く、導入を検討する際の障壁となる。
本特集では、各分野で実績のある7社の具体的な取り組みを紹介する。ソリューションを提供するに当たっての開発背景、効果検証、品質保証に関して詳細な情報を、各社より提供いただいた。これらは、紹介された分野のサービスに限らず、今後、ヘルスサービスの導入を検討する顧客や、ヘルスサービスを開発・提供する事業者にとっても有用な情報となるであろう。そのほか、民間ヘルスサービスが社会保障や国民の健康増進において果たす役割についての展望、ヘルスサービスを導入する企業の立場からヘルスサービスを導入する利点、課題、効果的に活用するためのポイントについても解説している。
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