特集 結核低まん延から結核ゼロへの課題と展望—外国生まれ結核患者への対応
治療中に出国する外国生まれ結核患者の治療継続支援の取り組み
大角 晃弘
1,2
1(公財)結核予防会結核研究所臨床・疫学部
2(公財)結核予防会結核研究所入国前結核スクリーニング精度管理センター
キーワード:
結核
,
外国出生者
,
治療継続
,
患者支援
Keyword:
結核
,
外国出生者
,
治療継続
,
患者支援
pp.78-84
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210220
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ポイント
◆出生国や治療を受ける場所にかかわらず、全ての結核患者が適切な結核治療を受けて治癒することは、本人の健康維持のためのみではなく、結核のまん延防止のためにも非常に重要である。外国生まれ結核患者が結核治療中に出国する場合にも、出国先で適切な結核治療を継続して受ける必要がある。
◆米国では、MCNというNGOやCDCが、結核治療中に出国する結核患者の治療継続のための支援を行っている。
◆日本では、Bridge TB Careが2019年から研究事業として結核治療中に出国する結核患者の治療継続支援を試行した(2023年度終了予定)。
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