特集 これからの結核対策—ポストCOVID-19における結核低まん延下の結核対策を考える
全ゲノム解析時代を迎えた結核分子疫学の潮流
岩本 朋忠
1
1神戸市健康科学研究所
キーワード:
結核
,
ゲノム解析
,
分子疫学
,
ゲノムネットワーク図
Keyword:
結核
,
ゲノム解析
,
分子疫学
,
ゲノムネットワーク図
pp.434-440
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210046
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ポイント
◆ゲノムの変異は次世代、次々世代に受け継がれて蓄積するため、変異の入り方から感染伝播の方向性を推察できる。
◆ゲノム解析は反復配列多型解析法に比べて感染源や感染伝播を追跡する精度が圧倒的に高く、今後の結核分子疫学の基盤技術になる。
◆結核菌ゲノム情報、臨床情報、実地疫学情報を統合して包括的に結果の解釈を行うための標準化された手法が求められる。
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