予防と臨床のはざまで
予防と臨床のはざまから見るコロナ(その3)
福田 洋
1
1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学
pp.556
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209454
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4月中旬まで発熱外来では,PCR検査の陽性者が断続的に出る状況が続き,一時はコロナ専用の病棟が複数できました.東京都の感染者数のピークは4月17日の206人ですので,実感と合っています.「PCR検査を希望しても受けられない」という報道が多かった頃ですが,半屋外の発熱外来の稼働により検査のキャパシティーは飛躍的に増加し,産業医先の従業員の検査対応などもできるようになりました.しかし連休明けぐらいからは,パタリと陽性者が減りました.COVID-19専従チームには医師・看護師ほか延べ100人以上のスタッフが関わり,5月末の入院チームの解散まではこの体制が続きました.
ゴールデンウィークには,政府のオススメにしたがって(?)「オンライン帰省」もやってみました.と言ってもLINEのビデオ通話を小一時間しただけですが,実家のiPadにインストールしておいたLINEが役に立ちました.両親の顔は鮮明で音声も明瞭,電話で話すのとまた違った雰囲気を味わうことができました.一方で,都内の繁華街は,銀座,有楽町や丸の内などを運動がてら自転車で走ってみると,例年のゴールデンウィークと比べて明らかに閑散としていました.
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