特集 婦人労働からみた看護
私と労働
激務と家庭のはざまから
山本 ゑみ
1
1国立東京第一病院
pp.34-35
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912403
- 有料閲覧
- 文献概要
いまから6年前,結婚したときに友人からオルゴール時計を貰いました。けれどこの時計のやさしい音は私たちの眼を覚してくれません。できるだけ大きな音のする眼覚しを買って今日までお世話になっています。
ひと月のうち1週間から10日ぐらいは,朝6時に起きます。それからまずお釜にスイッチを入れて大忙ぎで朝の仕度,娘の保育園に持って行く弁当や朝食の用意をします。なんとかして少しでも遊んで貰おうとまつわりつく5歳の娘をゴマかしながら,うまく行くと立ったまま一人で朝食,ちょっと狂うと朝食抜きで飛び出します。私が出かけた後,夫は娘に起され父子で朝食を喰べてから保育園と職場に向います。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.