特集 歯科口腔保健をどう進めるか
今なぜ,歯科口腔保健が重要か?—行政施策につなげるヒント
相田 潤
1
1東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野
pp.788-792
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209262
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はじめに
歯科口腔保健は古くから存在する課題であり,日本では2011年に「歯科口腔保健の推進に関する法律」1)が施行された.国際的には,世界で最も多い疾患が歯科口腔に関するものであることや,口腔の健康と全身の健康の関連が報告されることなどがあり,近年,あらためて注目を集めている.しかしながら,歯科専門職が配置されている自治体は少なく,また,旧態依然とした「う蝕(むし歯)は減った」というようなイメージも強い.
本稿では,今なぜ歯科口腔保健が重要なのか,また,それを行政施策につなげるヒントになるエビデンスについて解説する.
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