特集 医療安全のさらなる推進に向けて
医療安全施策の動向―行政の取り組み
古屋 好美
1
1山梨県中北保健所
pp.518-521
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102779
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はじめに
医療安全については,患者やその家族,医療の提供者・機関,行政機関(地方自治体および国)など,およそすべての人々の願いでありましょう.一方で,医療行為には一定のリスクを伴うことや「ヒューマンエラーは起こるもの」は周知の事実です.リスクを最小化し,医療安全を確保するためには,医療関係者はもとより,患者・住民を含む多くの人々や関係機関の協調性ある努力が必要です.
医療情報提供推進や医療安全確保に向けて大きく踏み出した第5次医療法改正〔平成19(2007)年4月施行〕から6年ほどが経過する今,本特集では現時点において医療安全にかかわる専門家がそれぞれの立場から執筆すると伺っており,これまでの組織的な取り組みと今後の展望が見えることと期待しています.筆者の分担は行政の取り組みとして次の4項目についてまとめます.
1.医療安全施策の経緯
2.最近のガイドライン
1) 医療広告ガイドライン
2) 医療機関ホームページガイドライン
3) 医療対話推進者ガイドライン
3.保健所における医療安全対策の現状と課題
4.健康危機管理における地域医療システム安全への展望
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