特集 胃癌—その知識と対策のために
胃がんに対する行政施策
小野 昭雄
1
Akio ONO
1
1厚生省保健医療局老人保健部老人保健課
pp.203-210
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207439
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■老人保健法施行までの取り組み
成人病に対する行政的な対応が始まったのは,昭和32年に厚生省に設置された「成人病予防対策協議連絡会」が,成人病の実態調査,医療施設の強化,専門技術者の養成の必要を指摘したのに始まる.これに基づいて,昭和33年,35年,38年,54年に悪性新生物実態調査が実施された.また,昭和37年に国立がんセンターが設立された.
昭和40年12月には,政務次官会議がん対策小委員会で「がん対策の推進について」の決議がなされ,がん対策の主要項目として,次にあげる「がん対策の5本柱」が確立され,がん対策の充実が図られることとなった.
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