予防と臨床のはざまで
働き方改革—その極意と各企業の良好実践
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.90
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208820
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2017年10月31日(火)に東京・文京シビックセンターにおいて,働き方改革のシンポジウムを開催しました.健診に携わるスタッフの勉強会として始まった同友会主催の文天ゼミですが,年に1回,「朝まで生テレビ」風シンポジウムと題して,円卓にシンポジストが座り,その周辺を聴衆が取り囲んで激論を交わすというスタイルで,100分まるまる議論に充てる文天シンポジウムを開催しています.議論を中心に行うため,ファシリテーターには田原総一朗氏ばりの難しい采配が要求されます.3回目の今年は「働き方改革〜その極意と各企業の良好実践」をテーマとし,100名以上の方が参加しました.円卓に召集されたのは,働き方改革や健康経営に積極的に取り組む企業の人事労務担当者,産業医,健保組合の常務理事などです.また,中小企業の現状を知る立場ということで,中小企業の産業保健を受託する労働衛生機関や嘱託産業医にも加わっていただきました.
この日のために,付け焼き刃で大量の関連書籍を読み漁り(笑),まずはファシリテーターの私から議論の要旨について説明しました.急激な生産年齢人口の減少を背景にして働き方改革が叫ばれていること,さらに,長時間労働の解消,非正規と正社員の格差是正(同一労働同一賃金),生産性向上,女性や高齢者就労支援など,職域での具体的対策の例などについてお話しました.
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