特集 衛生監視・指導行政の現状と課題
生活衛生行政の現状と課題—建築物衛生を中心に
榊原 毅
1
1厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部生活衛生課
pp.626-631
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208716
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生活衛生課の概要
筆者が所属する生活衛生課は,理容業,美容業,クリーニング業,旅館業等のいわゆる生活衛生関係営業に対する指導や振興,建築物に関する衛生,墓地・埋葬等に関する衛生を所掌しています.組織としては,2001年1月の中央省庁再編時に,旧厚生省時代の環境衛生局,後に生活衛生局の指導課(生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律及び興行場法,旅館業法等のいわゆる生活衛生営業六法を所管)と企画課(建築物における衛生的環境の確保に関する法律,墓地,埋葬等に関する法律を所管)の業務を引き継ぐかたちで“健康局生活衛生課”として誕生しました.
2015年10月に省内の組織再編が行われ,生活衛生課は,同じ健康局の水道課とともに,従前の食品安全行政と併せて“医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部生活衛生課”(以下,当課)となりました.この組織再編は国民の生活に関連しており,公衆衛生の維持・向上を一体的に実施する組織体制を構築し,業務間の連携を強化することによって,行政のより一層の効率的・効果的な推進を図ることを目的としたものです.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.