特集 新会計年度の抱負
衛生行政の課題
長束 正之
1
1福岡市衛生局
pp.200-202
発行日 1963年4月15日
Published Date 1963/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202656
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はしがき
公衆術生を推進し,健康でしかも清潔な明るい都市をつくるためには,行政を担当する機構の拡充もまた必要であることは申すまでもない。福岡市においては今から1年半前に機構改革によって衛生局が誕生し,他の行政部局とやっと肩を並べ衛生問題を解決する態勢が出来たので,私共衛生関係の職員はかたいチームワークの下に衛生の立遅れをとりもどすべく諸般の活動の積み重ねによって,全体としてのレベル向上をはかるべく最善の努力を行なっている。
現在福岡市の人口は70万を越え,年間の増加は,社会増も含めて2万ないし3万人におよび,かつ博多港・板付空港を有して九州における政治,文化,経済の拠点都市として発展を続けている本市の衛生需要にとってはむしろおそきに失したのではないかと思う。
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