特集 専門医制度の確立と地域医療
公衆衛生行政医師の確保と育成—現状と課題
坂元 昇
1,2
1川崎市健康福祉局
2全国衛生部長会
pp.333-338
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208424
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公衆衛生行政医師は少数派
2014年の厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると日本の医師数は31万1205人で,そのうち臨床(老人保健施設など介護職場は臨床に含める)以外の職場に勤務する医師数は3%弱の8576人である.このうち行政機関に勤務する医師は1661人,産業医994人,保健衛生分野には922人となっている.この数字はあくまで医師の自己申告に基づいた調査結果である.
一方2013年度の厚生労働省の「地域保健・健康増進事業報告」による保健所及び市区町村で働く行政医師は981人となっている.これは都道府県保健所や特別区・保健所設置市保健所(本庁も含む)で働く医師数であり,都道府県の本庁で働く医師は含まれていない.
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