特集 予防接種政策
VPDに対する予防接種の効果の評価と課題
大石 和徳
1
1国立感染症研究所感染症疫学センター
pp.544-549
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208698
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はじめに
ワクチンで予防できる疾患(vaccine-preventable disease:VPD),とりわけ定期接種に導入されたVPDに対する効果の評価が求められている.定期接種ワクチンのVPDに対する効果の評価を目的として,感染症法の下に実施されている感染症発生動向調査や,VPDに関する血清抗体調査(感染症流行予測事業による)などが行われている.しかしながら,それぞれのVPDとワクチンの特殊性もあり,定期接種ワクチンの効果の評価はしばしば困難である.
本稿では,VPDとしての麻疹と肺炎球菌感染症を取り上げる.
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