Japanese
English
今月の主題 感染症検査における境界値の取り扱い方
話題
VPDにおいて,発症予防のために推奨される抗体レベルとは
Serum protective antibody level for vaccine preventable diseases
中山 哲夫
1
Tetsuo NAKAYAMA
1
1北里生命科学研究所ウイルス感染制御学研究室
キーワード:
vaccine preventable dis-eases
,
中和抗体
,
EIA抗体
,
発症予防
Keyword:
vaccine preventable dis-eases
,
中和抗体
,
EIA抗体
,
発症予防
pp.417-421
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102985
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1.はじめに
ワクチンの開発される前の1950年代には,百日咳,麻疹をはじめとした感染症により,毎年数万人の死亡例が報告されていた.1960~70年代にかけてワクチンが開発され,定期予防接種が始まった.ワクチンの普及により患者報告数は減少してきたが,自然感染の減少によりワクチン接種後にブースターを受ける機会が減少し,必ずしも小児の感染症ではなく,年長児,青少年,成人にも発症が認められるようになった.医療機関,学校などにおける感染症対策として新入生,新入職員の抗体検査を行うことが普及してきたが,本稿では,その評価について考察した.
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