特集 がん対策の加速化
がん患者の就労支援・相談体制の現状と課題—患者・家族の立場から
本田 麻由美
1
1読売新聞東京本社社長直属医療ネットワーク事務局
pp.247-252
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208631
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がんは高齢者の病気というイメージが強いかもしれないが,実際には,患者の3人に1人が64歳以下の働き盛り世代だ.医療の進歩で,がんと長くつきあっていく人が増えており,治療と職業生活の両立が重要になってきている.
また,急速に進む少子高齢化で,今後,定年延長が進む時代では,職場でがんを含むさまざまな疾患をもつ従業員が増える.治療と仕事が両立できる職場環境の整備は,政府の「働き方改革実現会議」(議長=安倍首相)でも議論されるなど国の喫緊の課題となっている.
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