書籍紹介
『健康・安全で働き甲斐のある職場をつくる─日本学術会議の提言を実効あるものに』 岸-金堂玲子・森岡孝二 編著 ミネルヴァ書房 2016年
pp.942
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208571
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本誌「公衆衛生」の全24回の連載をもとに,加筆修正のうえ書籍化したものである.望ましい労働環境とは何か,働く人びとのよりよい健康・安全・生活を築くシステムの再構築に向けた具体策を提示する.
労働者の生活や健康や安全の問題は,日本社会の発展や持続性,日本の将来のあり方にも直結する重要な課題である.日本学術会議では,医学,保健学に加えて法律や経済,工学など多様な分野から委員が参画し,海外の動向を含めて広範な内容の審議を行い,その結果を2013年4月に提言としてまとめた.本書は,提言作成に関わったメンバーを中心に,その内容をわかりやすく解説したもので,提言作成時には取り上げられていなかった新規のトピックスも追加している.当事者である働く人,産業保健専門家,公衆衛生行政に携わる方,経営者および労働者諸団体など,一般国民,関係諸機関やメデイアなどを含めた広範な国民の中で,相互理解を深めつつ,実際に現場での問題解決に有効で,かつ近未来の確かな羅針盤になりうるような内容であることを目指す.資料として日本学術会議の提言も収載.
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