連載 医療と社会 ブックガイド・13
森岡正博の本
立岩 真也
1
1信州大学医療技術短期大学部
pp.118-119
発行日 2002年2月25日
Published Date 2002/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903141
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たくさんの領域があり,それぞれ多くの本があり,手におえない気がする.ただ問題の本体は簡潔な疑問文であることもある.なぜ行うか,それはよいのか.よくないと思えるのはなぜか.促進するものと抵抗するものは何か.そんな問いである.
森岡正博はそんな基本的なところを考えてきた.ご存知のように既に何冊も著書がある.単著だけでも,『生命学への招待―バイオエシックスを超えて』(1988年,勁草書房),『脳死の人―生命学の視点から』(1989年,東京書籍,文庫版1991年,福武文庫,増補決定版2000年,法藏舘),『意識通信―ドリーム・ナヴィゲイターの誕生』(1993年,筑摩書房)*,『生命観を問いなおす―エコロジーから脳死まで』(1994年,ちくま新書),『宗教なき時代を生きるために』(1996年,法藏舘),『自分と向き合う「知」の方法』(PHP研究所,1997年)*とあり,*は品切・絶版だが,彼は昨年から「きのこプレス」というサイト(http://www.kinokopress.com/)から自分の著作をコンピュータ可読ファイルとして販売しているから,それで入手できるものもある.
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