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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
VI.各論5:泌尿器疾患(診断と治療)
21.停留精巣・陰囊水腫・尿道下裂
Undescended testis, scrotal hydrocele, hypospadia
林 祐太郎
1
,
西尾 英紀
1
,
水野 健太郎
1
Hayashi Yutaro
1
,
Nishio Hidenori
1
,
Mizuno Kentaro
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 小児泌尿器科学分野
キーワード:
停留精巣
,
遊走精巣
,
陰囊水腫
,
尿道下裂
Keyword:
停留精巣
,
遊走精巣
,
陰囊水腫
,
尿道下裂
pp.530-536
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001659
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1 はじめに
小児泌尿器科では主に腎尿路と生殖器の先天異常の診断と治療を行っている。副腎・腎・尿管・膀胱など腎・尿路系の臓器を扱うとともに,精巣・陰囊および陰茎・尿道など男性生殖器系の臓器についても担当している。精巣は,精細管内でSertoli細胞にサポートされた精原細胞から精子形成を行う造精機能とともに,精巣間質のLeydig細胞でテストステロンを産生する男性内分泌機能を担う。陰囊には皮下脂肪がないため,陰囊内の熱を発散するラジエーターの役割をもち,陰囊内を33~35℃に保っている。陰茎はその形態を維持する2本の陰茎海綿体と前部尿道を包んでいる1本の尿道海綿体から成っており,勃起を司っている。尿道は尿の排出ルートであるだけでなく,精液を射出するルートにもなっている。
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