連載 リレー連載・列島ランナー・91
県の立場から母子保健に向き合う—信州母子保健推進センターの設立に関わって
塚田 昌大
1,2
1長野県長野保健所
2長野県健康福祉部保健・疾病対策課
pp.771-773
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208530
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私は,小児科医として臨床の現場を経験したのちに,長野県に行政医師として採用され,保健所長や本庁課長職などを経験しながら,今年で7年目となりました.小児科医として健診や予防接種等で行政に関わることが多くあり,将来ある子どもたちの健康を守るためには,医療だけではなく,行政サービスとしての母子保健の充実が重要であることを実感したことが行政に入ったひとつの理由でした.そして,県に採用されてからは,「地域の子どもたちの健康を守るために,県あるいは保健所の立場で何ができるか,何をすべきか」を自分のモチベーションとしており,その行動の中で,2015年度から設置した県の母子保健拠点(信州母子保健推進センター)の立ち上げに関与してきました.今回は,私が県の行政医師として,これまでの関わりを振り返り感じてきたことを述べていきます.
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