特集 公衆栄養への期待
公衆栄養を基盤とした食育の推進—栄養表示・教育ツールとしての食事バランスガイド活用法
早渕 仁美
1
1公立大学法人福岡女子大学大学院 人間環境科学研究科
pp.527-532
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208235
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2005年には食育基本法1)が公布,日本版フードガイド「食事バランスガイド」2)も策定され,食育推進基本計画3)に基づく食育の推進が図られ,各地で様々な食育の取り組みが行われている.本学は公立の管理栄養士養成施設として,全国に先駆けて2003年秋,食育ボランティア学生ネットワーク「しょくぼねっと」を立ち上げ,関係学科と研究科の学生のほとんどが登録し,教員とともに実践活動を行っている.また,2008年に福岡県の食に関わる企業・団体・県や市と産官学連携で「福岡発食育&食環境整備ネットワーク」を発足させ,農林水産省食育推進モデル事業「食育五輪2008inふくおか」を実施,地域での取組優秀事例に挙げられ4),その後も継続して毎年6月に食育フェアを実施している.
本稿では,上記一連の食育事例を通して,一般の人がさっと見て食事のバランスがわかる栄養表示ツール,および,楽しくわかりやすい教育ツールとしての食事バランスガイドの活用方法について紹介する.
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