特集 人口問題の焦点
寿命と人口—日本の将来の最低人口
渡辺 定
1
1厚生省大臣官房統計調査部
pp.33-37
発行日 1956年1月15日
Published Date 1956/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201636
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人口とはある時期のある特定の地域の人間の数と考えている。人口はその地域における出生と死亡と人口の流出流入で定まり,現在の人口は,過去のこの三者の関係で形作られ,将来の人口は,この三者のうごきで定まることは今更いうまでもない。
与えられた課題は寿命と人口である。本文では流入流出のない人口,即ち閉鎖人口について考えることとする。或る入口に属する個体の寿命が長くなれば,その人口は増す傾向にあり,また老年層の割合もます方向にあることは誰しも考えることである。
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