対談・連載
公衆衛生の軌跡とベクトル(6)—「福祉元年」から1970年代を中心に
橋本 正己
1
,
大谷 藤郎
2
1元埼玉県立衛生短期大学
2厚生省社会保険審査会
pp.253-259
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207662
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
驚異的な日本人の平均寿命の伸び率
橋本 私は昭和48,49年前後から,主にNational Health Planningに研究的精力を費やしてきました.これは前に話題にしましたので省きますが,1965年から10年以上にわたり,WHOを中心としたにの関係の国際会議に参加して参りました.
大谷 その間に,WHOの政策も変わってきたのでしょうね.
マーラーが登場した1973年までは,WHOはオーソドックスなヨーロッパ医学の考え方で,ともかく,いわゆる正統の西洋医学や看護を普及することにより,健康の向上を図ろうとしたのです.それがNational Health PlanningやBasic Health Serviceということであったわけですね.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.