特集 公衆衛生と危機管理
三原山噴火と保健所活動
友松 栄二
1,2
Eiji TOMOMATSU
1,2
1元東京都島しょ保健所大島出張所
2現八王子保健所予防課
pp.86-90
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207614
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はじめに
昭和61年11月15日に始動した大島三原山噴火は,11月21日の夕刻4時ごろから565年ぶりの大噴火となり,溶岩が流れ出し,元町に迫った.予期せぬ大噴火であり,この危機から逃れるために大島町は全島民の避難命令を出し,島民は着の身着のままで島外へ避難した.約1カ月の避難生活を過ごした後,島に戻り,現在住民は三原山御神火と共存し,生活している.大島町住民と共にこの大噴火を体験した島しょ保健所大島出張所の三原山噴火災害に直面した保健衛生活動について報告する.
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