調査報告
島根県住民のRickettsia tsutsugamushi(Karp株)に対する抗体保有状況
持田 恭
1
,
伊藤 義広
1
,
五明田 斈
1
,
高橋 昭雄
2
,
岡田 尚久
2
Kyo MOCHIDA
1
,
Yoshihiro ITO
1
,
Manabu GOMYODA
1
,
Akio TAKAHASHI
2
,
Naohisa OKADA
2
1島根県立衛生公害研究所
2島根県環境保健部公衆衛生課
pp.730-732
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207560
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●はじめに
最近,国内における新型ツツガムシ病患者の発生増加には目を見張るものがある1,2).島根県における旧型ツツガムシ病は昭和37年に1名の患者発生があって以降,しばらく発生が認められていなかったが昭和60年5月に,23年ぶりに新型ツツガムシ病患者の発生があり,更に,10月には第2例目の発生がみられた.翌61年には4例が確認,届出されて,いずれもKarp株による感染が確認された.本県でもツツガムシ病の発生増加が懸念されるため,われわれはツツガムシ病の病原体であるRickettsia tsutsugamushi(Rt)に対する本県住民の抗体保有状況を調査したので,その結果を報告する.
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