特集 母子関係
母子関係とパーソナリティの発達
ジーン・モイ
JEAN MOY
pp.668-673
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207546
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■はじめに
児童心理学,児童精神医学の専門家たちは,子どもが心身ともに正常に育ち社会的にも適応していける人になるか,あるいは人格障害を持つようになるかを左右する上で生後3年間の環境が重要であるということに同意している.身体的,心理的な遺伝因子が,子どもの成長・発達に重要な役を果たすことは当然である.ここでは,紙数に制限があるので,1)生後3年間の母子関係の概観,2)正常なナルシシズム,3)分離と個体化の過程での失敗,4)父親の役割,5)この理論を日本社会に適用することについての若干の考察を述べる.
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