特集 運動と食生活
食事とスポーツ障害
小野 三嗣
1
Mitsutsugu ONO
1
1東京慈恵会医科大学
pp.621-625
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207535
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■はじめに
ハングリースポーツなどという言葉には,一流のスポーツ選手になるためには飽食暖衣ではだめなのであって,闘争心がむき出しになるような飢えた状態でなければならないというような考え方がこめられているようであるが,その一方では満足な食事が与えられていなかったために,集中力が低下して思わぬ大けがをしたというような話も聞こえてくる.したがって食事とスポーツ障害というテーマに忠実に答えるためには,食事の精神状態に与える影響という観点も踏まえて論じなければならないように思われるが,ここでは食事の持つ栄養学的背景に立ってのスポーツ障害に限定して考察することにする.
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